リビング・ダイニング・キッチンをトータルで見た場合
玄関に吹き抜けがあると、その家の顔として、雰囲気が格段にアップすることは間違いありません。しかし、照明をどうするか、となるといくつかの注意と工夫があります。
1.「せっかくの吹き抜け照明なのに誰も見てくれない!」は避けたいもの
『玄関照明の高さ』の項でも述べましたが、まずはどうやってお客様の目に留まるようにするか、です。
できれば、顎を上げずに照明器具の下端が視界に入るようにしたいですね。特に、器具やガラスグローブが何個か高さを違えて下がっているような場合、一番下のものに目が留まりさえすれば、そのあとその目は上の方まで追いかけていくものです。
具体的には、どれくらい奥まっているかにもよりますが、床上210cm~240cm位が目に留まる高さかと思います。
これで一番下のガラス下端は、玄関ホール床から約240cm位になります。
2.「昼間は開放感があるけど、夜は明るさが不足!」を避けるには
吹き抜け部分が限定的で、照明は他の場所から吹き抜け部分に伸びてくる、ということなら心配はいりません。
問題になるのは、玄関の明かりを全てこの吹き抜けの照明に頼らざるを得ない場合です。
吹き抜けに照明を下げるときには、一旦天井に反射して下りてくる光がない分だけ、通常より多めに光の量を用意するべきです。
【例】畳3枚分だったら、普通の天井であれば60W(相当)x1個の光がちょうど良いわけですが、吹き抜けであれば100Wが一個であったり、あるいは一番下の60Wに加えてすこし上のほうにあと60W、というような設置が適当かと思います。
上の項で、「器具の下端が床上床上210cm~240cm位」であれば目に留まりやすいと述べましたが、明るさの点から言っても、これくらいにして明るさを確保しておくことをお勧めしています。
照明は美しいだけではなく、その場所に適した明るさがあってほしいものです。
吹き抜けの場合、もしかして「これは2階の廊下からもしっかり見えてほしい」「玄関の外から窓越しに光が漏れるように」などというご要望があるかもしれません。
そんな時、もちろんそういった観点を大切にプランして頂きたいとは思いますが。そんな時こそ、同時に上で述べた注意点を忘れないで下さい。
お客様の目線だけではなく、2階からの見え方を意識して、誰もが楽しめる空間になっています。
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シックなアンティーク風照明の専門店です。
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