(明るさを表示する場合白熱電灯でのW数で表記します。蛍光灯やLEDなど省エネ電球の場合は表示W数相当のものを対象にしてください)
キッチンの明るさについてはいろんな考え方を見聞きしますが、コンコルディア照明としては、第一に「作業場」としての明るさを主照明には求めたいと思います。
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キッチンにはペンダントライトなどを使うこともありますが、キッチンの主照明は天井部に設置されることが多く、できれば手を振り上げても当たらない高さがよい(ダウンライトなどでもよい)と思います。
また、熱を生じやすい白熱電球よりも、蛍光灯やLEDなどの省エネ球をお使いになるのが作業性はよいかと考えています。
その上で、一畳あたり約30-40W(相当)程度の明るさが取れるようご計画ください。
天井が高い場合などは少し明るめ、シンクの上や前方に手元灯(ペンダントライトなど)を使う場合はそんなに明るくしなくても大丈夫です。
ただ、作業性重視と言いながら、省エネ照明を使う場合でも、できれば「電球色」をお選びいただきたいと思っています。(ほんとは昼白色などのほうが作業性は高まると言われていますが。)
なぜなら、手元灯、ダイニングの照明などには白熱電球や電球色の省エネ球を使うことが多く、そういった照明との親和性を高めるためです。(キッチンだけがやけに白っぽいのはちょっと興ざめですから。)
そうやってきちんとした明るさの主照明があれば、手元灯というのはキッチンに立った人の影に対して補助の光、というように考えて大丈夫です。すなわち、40W×2個とか、25W×3個とかが適当ではないかと思います。
キッチンカウンターで作業を始めると、このペンダントライトの光はほとんど気になりません。それはとても残念なことかもしれませんが、実際そうなのです。
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では、誰がいつこれを眺めるのでしょうか。
キッチンに立つ人はほとんど下方向を向いているので仕方がないのです。でも、その人だって、キッチンに入るとき、キッチンを離れたときには目に入るわけですし、ご家族のほうはダイニング側から、またリビング側からキッチン全体を見ることになります。
そう、その姿が「絵」になっているかどうか、というのがポイントなのです。
次のイラストをご覧ください。
240㎝の一般的な天井高で、Aはガラスの下端が床上約170㎝、Bはそれを床上190㎝にしたときのイラストです。
微妙な違いのように見えますが、Bのほうがガラスとカウンターに挟まれた空間があきすぎて、ちょっとボケた感じになりつつあるのがお分かりでしょうか。
その全体の姿が一つの絵になっているか、それとも上下バラバラに捉えられてしまうか、によって印象は大きく変わるということを覚えておいてください。
もちろん、だから下げれば良い、というものでもありません。物を受け渡しするのにも使いますし、文字通りカウンターとしてお使いになるケースもありますから、60-80㎝程度は空けておきたいところです。
ほかにもいろんな要素があります。
LDKのところでも述べましたように、ダイニングテーブルが近い場合は、ダイニング用照明と高さを違えて設置することも大切ですし、ガラスが小さければ比較的下に、大きければ比較的上に、という配慮も必要でしょう。
また、ご自身あるいはご家族の身長なども考慮すべきです。手のひらをガラスシェードの下のラインと想定し、これをかざしながらご家族といっしょにお考えになるのが良いと思います。
判断に迷われる場合はどうぞご遠慮なくお問い合わせ下さい。
キッチンカウンターにペンダントライトを下げるとき、今は複数で使うことが多いようですが、以前は1台でもよく使いました。
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手元灯りとして使うには、1台でほとんど問題はないのですが、でも最近は2台-3台下げるケースが多いです。
では、何を基準に2台か3台かを決めるべきかというと、それは幅です。対面式キッチンとかカウンター式とか言っても、レンジやレンジフードなどの関係で、ペンダントライトを下げようかな、という距離は短い場合で90㎝から長くて150㎝位ではないでしょうか(もちろん、それ以上の距離のケースも何件も経験していますが)。
その間に設置する個数はもちろんお好みで選んで頂いて結構なのですが、注意事項としては、
①大きめのガラスシェードを近い距離で並べるのは止めた方がよいですし、また
②チェーンが近い距離に並ぶのもちょっと鬱陶しくなるので、そんな場合はコード吊りにしたほうがよい。
というようなことが挙げられます。
キッチンカウンターでのペンダントライトの使い方とそう大きな差はありませんので、そちらも同時にお読みいただきたいですが、
アイランドキッチンの場合は、想定が前後左右から作業のために人が集まる、ということになっていますから、テーブル面の高さも若干低めなことが多いですし、人の頭がいろんな方向からアイランドの上に乗り出してくるということも考慮しなければなりません。
ですので、少し高めに、器具やガラスの下端が床上175㎝~180㎝になるように吊ることをお勧めします。
そもそもペンダントライトではなく、シャンデリア系の照明を設置されることも多いですが、そのときも同じような考え方で進めて結構です。
もう一点、キッチンカウンターと考えを変えた方がよいのは、明るさの点です。
アイランドキッチンの上の明るさについては、もしかしてそのペンダントライトに頼ることになる場合もあります。
そんなときには、必要な明るさを確保しつつ人の目には眩しすぎと感じさせないようにする工夫なども必要ですね。
この場所にペンダントライトを設置する場合、あらかじめ個数を位置を決めてそこに引掛けシーリングを用意するか、またはダクトレール(ライティングレール)を設置するのが一般的です。
もしご新築とかリフォームとかの場合は、ダクトレールは天井にぴたりと付く形のものをお選び下さい。
最初に真ん中に引掛けシーリングを設置しておいて、それを利用して、簡易型ダクトレールと呼ばれる既存の引掛けシーリングに後付けするタイプのものですと、天井とレールの間に隙間ができるので、できればやめた方が良いです。
たとえ天井にぴたりと付いていても、正直ダクトレールはそんなに格好良いものではありませんが、メリットは「位置が左右に動かせる」という点です。
また、前の項で個数と幅の話をしましたが、ダクトレールであれば、例えば2台でスタートして、すこし寂しいようであれば、3台に増やすことも可能です。(コンコルディア照明では、長さをご指示いただくと、ぴったり同じ長さで3台目をご用意することができます。)
また、ダクトレールに吊るす際には、かならず「ダクトレール用引掛けシーリングプラグ」が必要ですので、忘れないでご手配ください。(コンコルディア照明でも販売しています。)
引っ掛けシーリングカバー、コード吊り用 ASJ05
コンコルディア照明ではダイニングテーブル上やキッチンカウンター上の引掛けシーリングとの接続部分を隠すために、天井カバーをご用意しています。
いくら美しいガラスが吊るされていても、天井がプラスチックむき出しではどうも、という感想を持たれる方は多いようです。そんなときは是非ご検討ください。(部品のコーナーにあります)
引っ掛けシーリングカバー、チェーン吊り用 ASJ07
こちらの写真はチェーン吊り用の天井カバーです。チェーン吊りの場合、この部品のことを「フランジ」と呼んだりします。
これを使いますと、下のガラスから天井までがきれいに目に入ります。
天井カバーの種類とその選択のしかたについてはこちらをご覧下さい ⇒ 「引掛けシーリングと直付け」