(明るさを表示する場合白熱電灯でのW数で表記します。蛍光灯やLEDなど省エネ電球の場合は表示W数相当のものを対象にしてください)
トイレの広さといいますと、おそらく日本の家屋の9割以上が『畳1枚分またはそれより多少前後するような』広さではないでしょうか。
そんなトイレの場合、私たちはまず、40Wの明るさをお勧めしています。天井灯やペンダントライト、ブラケットライトまたはダウンライトでも40Wで大丈夫です。
「どうしても中で新聞を読みたいから」という理由で60Wを入れるのなら良いですが、そうでなければトイレを明るくしてしまうのはお勧めできません。あちこちやたらとはっきり見えてしまうし、また、夜にトイレに立ったときに目が冴えてしまうし、あまり良いことはないのです。
もしも今お考えのトイレがそういった標準的な広さではなくもっと広いものでしたら、どうぞ明るさを増やして下さい。といっても一応トイレですから、装飾性のあるものを多用して鬱陶しくならないようお気をつけ下さい。
手洗いの上にブラケットライトをつける場合、一緒に鏡を付ける方が多いです。
ブラケットライトは鏡とのバランスを優先して選ばれるべきです。
もし小さな鏡にするならブラケットライトも小さなものを選び、明るさも控えめにして下さい。主な明かりは天井のダウンライトなどに任せましょう。
洗面所のように、前に立った人の顔が自然に映るほど高い位置に鏡やブラケットライトを持ってくる必要もありません。ボウルも含めて綺麗なバランスになるように、ということを優先して考えましょう。
トイレの天井照明というと、よくイメージされるのが、天井にピタッと張り付いた形のもの(天井灯)です。
コンコルディア照明では天井灯を使ってトイレの天井に光の模様が映りこむような素敵な空間をつくるのを得意としていますが、トイレの場合、泣き所は「ドアを開けて一歩入ったら、すでに照明は頭の上にある」ということなのです。
つまり、すてきな光を用意しても、なかなか皆さんに目にしてもらえない、ということが悩みどころで、そんなときペンダントライトは威力を発揮します。
ペンダントライトはドアを開けたときに、自然な角度で目に飛び込んできます。
では、どれくらいの高さに設置すべきなのでしょうか。
お好みもありますし、ご家族の身長も異なりますし、またガラスシェードの大きさにもよりますが、ガラスの下端が床からおよそ190cmになるように設置すれば、「ドアを開けたときに自然に目に入って」「大抵の人には邪魔にならない」と考えております。
家の中には、いくつか「他の部屋/スペースから独立した」部屋がありますが、トイレもその一つです。
壁紙、カーテン、そして照明。
ほかの部屋やスペースとの関連性を気にしないで、『好きだから』という理由だけで選んでも大丈夫です。どうぞ安心して、思う存分楽しんでプランして下さい。