(明るさを表示する場合白熱電灯でのW数で表記します。蛍光灯やLEDなど省エネ電球の場合は表示W数相当のものを対象にしてください)
階段の照明は、足元・段差がしっかり見えればそれで十分です。それ以上に明るくする必要はありません。
壁に設置する場合は40Wまたは25W、上から吊るす光であれば40W(光の透過性が悪ければ60W)が適当です。
大抵の家の階段は、「光の演出」ができる場所です。特にコンコルディア照明のような装飾性の高い照明器具を「より効果的に」使うには、全体に照度を落とすのがコツです。
ただ、階段の登り口、下り口は、事故防止の観点からあまり暗くならないようにしたいものです。
例えば階段前の廊下や、登り切ったあとのホールなどに照明があると、安心です。
階段にはいろんなタイプがあります。タイプ別に階段照明の設置位置を考えてみましょう。
(1)直線部が長い型
(2)途中で折り返す型
基本形は上のいずれかですが、(1)の短い部分が無くなって直線になったり、また、長/短部分が逆になったりします。さらに、直線ではなく曲線になったりします。
窓の位置、壁の有無、そしてさきほど述べたように、上り口のエリア(廊下など)や上りきったあとのエリア(ホールとか廊下)にも照明があるかどうかで、やり方や設置場所も変わるはずです。
迷われたら、どうぞご遠慮なくご相談下さい。
階段にブラケットライトを付けられるならば、とても綺麗だしお勧めなのですが、出幅と高さ(電線の出し位置)には気を付けたいものです。
階段の上り下りの際、いつも頭のあたりに照明があるのは圧迫感があって気持ちの良いものではありません。また実際に荷物の移動の際、つい接触して壊したり…ということもあり得ますから、十分な高さに設置したいものです。
例えば、あるブラケットライトを廊下に設置するとき、器具下端が「床上180cmくらいが適当」と考えたとしましょう。
そしてその同じ照明を階段に設置するときには、「器具真下の段よりも2段/3段上の段から」約180cm上になるよう、器具の高さを決めると良いでしょう。
もちろん、これは下りてくる人からの見え方を考慮したものです。ご家族の身長や、器具の形状・サイズも勘定するとなお良いです。
また、電球の取り換えや掃除など、メンテナンスのことも考えてお決め下さい。
加えて、出幅のあるデザインのものは、「その分高めに設置した方が良い」ということになります。
決めかねる場合は、お気軽にご相談下さい。
階段に天井からの照明を用意するときに、ペンダントライト(1灯型または2~3灯型)の他に、シャンデリアやランタンを使う場合があります。
ここでは比較的一般的なペンダントライトについてお話しますが、シャンデリアやランタンでもほぼ同じ考え方で進めるとよいでしょう。
階段のペンダントライトもかなり「魅せる」のに効果的な場所です。
階段照明といいながらも、玄関から見えたり、あるいはリビングから見えたりすることも多いため、ちょっと力を入れたくなります。
吊るときの高さ(長さ)にはちょっと注意です。
まずはメンテナンスのできる高さであること。2~3段上に立ち手を伸ばせば作業ができる。あるいは、2階から手摺越しで作業ができる。そんな距離感で考えて下さい。できれば、階段途中で脚立を使う前提では考えない方が良いです。
また、あまり高く吊ってしまうと、お客様の目からはもちろん、家の人が階段の上り下りをするときにもあまり目に入らないことになります。やはり、可能な範囲で下げることをお勧めします。